今回から3回に分けて、野外での電源の確保方法についてお話
ししたいと思います。
まず第一回目は、一番手っ取り早く大容量発電が可能な、ガソ
リン発電機を紹介したいと思います。
発電機も国産製品・中国産製品と多種ありますが、筆者は中国
製発電機で一度痛い目を見てからは、国内の大手YAMAHA製、
下記二製品を使用しています。
扱いやすい。
2000wの大容量発電は魅力的です。
いざ発電機を使う際に注意しなければいけないのが、その
発電機で使用可能なMAX電気量です。2000wと表示されて
いたら2000wの電気機器が使えるのかと言うと、そういう
訳ではありません。
コンセントの上部に書かれているA(アンペア)数に注目し
て頂きたいのですが、基本的にはこの数字×100vまでの電気
機器しか、1つのコンセントからは使用出来ません。
例えば、800wと500wと300wの3つの電気機器を使用する
場合、800wと500wを同じコンセントからは使えないという
事です。
また、騒音の問題から電源リールを用いることもあるかと思い
ますが、ここでもリールのコンセント上のA数に注意が必要です。
そして、リールを使用すると供給能力は10〜20%低下すると考
えられています。なので、10Aのコンセントから抽出可能な電量
は、およそ800w〜900wと言えます。
『メリット』 ・大容量で持続性がある。 ・設営が楽。
『デメリット』
・うるさい。(うるさくない発電機は高価) ・重い。
・始動や安全管理に専門的知識がいる。 ・ガソリン臭くなる。
かなりデメリットが目立つような気もしますが、大容量発電と
持続性のメリットは他には変えられません。高光度照明設置や
スモークマシーン等、野外撮影の可能性を増やしてくれます。
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